2001年12月04日

どうなる、視覚障害鍼灸マッサージ師(2007−09−27更新)

2006年末の保健衛生行政業務報告によれば、-あんまマッサージ指圧師の晴眼者に対する視覚障害者の割合は25.2%、はり師は18.4%、きゅう師は17.9%という低い値になっています。
さらに愛知県内の構成比は、あんまマッサージ指圧師は17.7%、はり師は12.8%、きゅう師は12.4%と全国平均よりも低い数字になっています。

愛知県内には、愛知県鍼灸マッサージ師会、愛知県鍼灸師会、愛知県マッサージ師会の三つの社団法人がありますが、視覚障害者の理事がいるのは愛知県マッサージ師会のみです。

この三団体、事務所の所在地は同じなのです。私が入会したときは一つだったのですが、三つになりました。でも、三団体共催の行事もけっこうあります。役員になりたい人がたくさんいて、三つに分けたのか、それとも中央団体の支部的事務処理のために分けたのか、それとも視覚障害者をマッサージに閉じ込めたいと思ったのか・・・・・。詳しいことは分かりません。

愛知県鍼灸マッサージ師会は主に政治連盟的役割と健康保険に関わることを担っていて、他の二団体は学術的なことを担っています。

2001年春、愛知県鍼灸マッサージ師会のホームページが開設されました。また、翌年には愛知県鍼灸師会のホームページも開設されました。
この二つのホームページ開設に関わらせていただけた視覚障害者は私だけです。
愛知県鍼灸マッサージ師会のホームページが開設されて私自身がいちばんうれしいことは、遠方の患者さんから近隣の治療院を紹介してほしいと言われたとき、検索できるようになったことです。私は印刷物の会員名簿は読めませんが、ホームページの会員名簿は自力で利用できます。
私が鍼灸マッサージ師会のポームページに関わらせていただいたとき、まずは視覚障害者でも、もっと言えばiモードのような携帯端末からでもアクセスできるようなバリアフリーのページにしてほしいと考え、主張してきました。

鍼灸マッサージは視覚障害者の専業のようでしたが、今は肩身が狭い思いをしなければならなくなりつつあります。専門書や雑誌も点字のものはどうしても発行が遅れますので、情報も遅れがちになります。晴眼者と同等に生きて行くためには、どんどん講習会に参加しないといけないと思いますが、講習会も晴眼者のほうが熱心に参加してらっしゃるようです。エイズが問題になり始めたころ、鍼をするにも手袋をはめてピンセットで施術しようという動きもありましたが、生きて働いている経穴(つぼ)を適確に捕えるためには、やはり素手でなければならないと私は思います。最近はお医者さんも検査数値を頼りにし、触診や聴診などにかけるウェートは少なくなってきていると感じるのは私だけでしょうか。そうした今こそ、視覚障害者が頑張らなければと思います。

ただ、晴眼者の鍼灸マッサージ師は、視覚障害者よりも必死の人が多いと思います。不況のため脱サラしてこの業界に入った人、治療を受けて「こんなに効くのか」と感動して資格を取ろうと思われた方・・・・・視覚障害者が「按摩しかない、按摩でもやるか」と思うのとは全然心構えが違うなぁと、晴眼者の業者の方々と接する中で感じています。

晴眼者にこの生業を取られると嘆くのではなく、鍼灸マッサージは副作用が少なくて、即効性があるのは多くの患者さんから指示されているのですから、視覚障害者・晴眼者の区別なく、患者さんたちのためにも、業界全体で資質向上に努めるべきだと私は思います。
posted by 平瀬 徹 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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